インタビュー 人】

 

立正大学 第35代学長 

寺尾 英智

 

2023年3月、五反田商店街振興組合が発行した季刊「五反田」79号に掲載した立正大学第34代学長吉川洋氏のインタビューの続編です 

 昨年、開校150周年を迎えた立正大学学園。
このタイミングで立正大学第35代学長に就任した寺尾英智氏にお話しを伺いました。
 
二足の草鞋を履く学長
 
 立正大学第35代学長寺尾英智氏は、千葉県いすみ市の出身です。
 寺院の長男として生まれた寺尾氏は高校生の時、父を亡くし、高校卒業後は、東京のお寺に住み込み、小僧として、実家を継ぐための修行を積みながら、夜、立正大学仏教学部宗学科で学びました。通学のため、夕方「大崎駅」に着くと、当時、駅の周りにはまだ何も無く、真っ暗でした。昭和55年、大学卒業後は大学院へ進み、助手や講師などを務め、平成23年、立正大学仏教学部教授となり、昨年(令和4年)4月、立正大学第35代学長に就任しました。仏教学部からの学長選出は、第25代渡邊寳陽学長以来、四半世紀ぶりだそうですが、寺尾学長は今でも実家に帰ればお寺の住職を務めるという二足の草鞋を続けています。
 
 寺尾学長の専門は日蓮宗史、日蓮宗の歴史の研究です。江戸時代以前の古文書などを論文で扱っています。資料を調べ、各地のお寺に赴き、文化財などを調査するのがこれまでの重要な仕事の一つでしたが、学長になってからは会議等、学長としての仕事が増えた事もあり、以前のように史料調査に行くための時間が取れなくなってしまったことは少々辛いそうです。
 
150周年を迎えて
 
 立正大学学園は昨年、開校150周年を迎え、さまざまな記念事業やイベントが行われました。一昨年、2月に竣工した品川キャンパス150周年記念館も記念事業の一つで、山手通に面するエントランスゲートは、街とキャンパスをつなぐ役割を担い、「大階段広場」が大学内外を問わず、多彩なコミュニケーションの場としての機能が期待されるなど、寺尾学長にとっても、印象深く、今後に期待の膨らむ記念事業の一つでした。
 
 立正大学では、地域連携を掲げ、熊谷キャンパスでは、さまざまな取り組みが行われています。今後は品川キャンパスにおいても、地域との連携がさまざまな形で深まることを期待したいと思います。

150周年記念館

150周年記念館

橘花祭の様子

橘花祭の様子

橘花祭の様子

橘花祭の様子

150周年記念館大階段

150周年記念館大階段

150周年式典の様子(2022年)

150周年式典の様子(2022年)

竣工式の様子(2021年)

竣工式の様子(2021年)


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