高度化する情報化社会と
大学教育

昨年(2020年8月)五反田商店街振興組合が発行した季刊「五反田」74号に掲載した立正大学第34代学長吉川洋氏のインタビューの続編です 

昨夏、新学部が熊谷キャンパスに設置されるというお話を伺い、今年4月に開設されたデータサイエンス学部ですが、これはどのような学部なのでしょうか。

 
 近年、文部科学省は2つのキーワードをテーマとして掲げていて、ひとつはAI、そしてもうひとつがデータサイエンスなのです。情報化社会は今後ますます高度化・複雑化していきますが、国内の状況を振り返ってみると、データサイエンス的なセンスを持つ人材が圧倒的に少ない。早急に人材を養成しなくてはいけないという視点から、『数年以内に文理を問わず、すべての大学生にデータサイエンスの教育を必修化すべし』との大号令が全国の大学に向けて出されたわけです。つまり、データサイエンス教育は英語教育に匹敵する重要度を持つ科目であるという指針が示されたのですね。その大号令に対する本学のレスポンスが、熊谷キャンパスへのデータサイエンス学部の新設ということになります。それに伴い、品川キャンパスにもデータサイエンス教育の拠点となるデータセンターが設置されました。このデータサイエンスセンターは、全学的なデータサイエンス関連の研究・教育に加え、地域社会との関係強化や、大学が関与するデータサイエンスに関する起業のサポートという役割も担っています。
 
 地元の皆様ならご存知のとおり、五反田にはITベンチャー企業が多数集まっていて、アメリカのシリコンバレーになぞらえた五反田バレーと呼ばれるエリアが形成されています。この五反田バレーはちょうど三角形のような形をしているのですが、偶然にもその重心点となる場所に位置するのが立正大学なのです。この恵まれた地の利を生かして、立正大学とITベンチャー企業のコラボなども前向きに検討していきたいと考えています。
 
 

地域社会と大学の今までになかった交流が実現しそうですね。

 
 例えば夜間にキャンパスをオープンにして企業と学生が意見や情報を直接交換できる場を作れば、思いがけないアイデアや未知の可能性が生まれてくるかもしれません。
 
 いかにして地域社会とより密接な関係を結んでいくのか。それは私たちが取り組むべき課題のひとつです。五反田を拠点として活動している方々に今まで以上に親しみを持って受け入れられ、地域に溶け込んでいくことが私たちの何よりの願いであり、新設されたデータサイエンスセンターはそうした繋がりのきっかけになり得るキーポイントだと思っています。


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